魅惑の都市河川レポート〜
京都市南部を流れる都市河川・西高瀬川 小さな都市河川の流れや処理水を併せて流れ逝く 上から順に 旧天神川・鍋取川・島田川・川田川・江川と.. 何れも工場の隙間を縫って トラック往き交う砂埃の道を横目に 僅かに染み出した下水を集める 都市の開発の狭間で− 西日の 強い日差しの中 細い流れは今日も静かに忘れられる 〜都市河川哀歌 |
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普段の旧天神川合流点 | 夕立後の同地点.大量の下水が流れ出し異臭を放っております |
◆◆◆がいどらいん◆◆◆
まだ時代が"平成"という名に変わる以前..昭和の後期までは、街にはドブ川や空き地などといった都市開発の狭間で取り残された遺物のような−いってみれば"都市開発の隙"のようなものが多くあったように思います。そのような場所は大抵は冒険心旺盛な子供の遊び場だったりしたものですが、そんな場所も近年急速に失われつつあり、何処にも真新しいビルやマンションばかりが建ち並ぶようになりました。"隙間"がどんどん埋め尽くされて(文字通りに河川も埋められて)、想像力を喚起しない街へと変わりつつあるような気が致します。オフィス街を歩いていてビルとビルの隙間をふと眺めると、屋上に向かってニョキニョキ伸びる通気パイプが陽の射さない暗がりで思うままに行き交っている−そんな光景に若干"都市の隙"を感じたりする私ではありますが。。 私にとって"都市河川"というものは、まるで異空間でした。惹かれるようになったのはいつの頃からであったか、ゴミだらけで水の殆ど無いコンクリート河川を見て、あまりにもアバンギャルドなその佇まいに強烈なインパクトを受けたのを覚えています。初めてTVのCMで軍艦島を見た時に、"いつかあの場所に行ってみたい"と思った感覚と何となく似ているかも知れません。。 歴史を背負った存在でありながらその佇まい自体は決して旧いものではなく、コンクリートで塗り固められた河川の姿は古来からの眺めでは無い訳で..けれどもだからといって新しいというものでもモチロン無い。。そして本来は水を流すべき筈のものが、殆ど水を通していない。。人々にとって利便性のあるものとして新しく生まれ変わる筈だったものが、忘れられ放置されて朽ち果てている..しかもそれに誰も目を向けようともしない。このパラドックス。このようなサイトを立ち上げて、例えば人類の都市開発における傲慢さや、利便性のみを追求するあまり、そうでないものを省みようとしない事に対する警鐘などといった問題提起となる事を想定しない訳ではありませんし、それは私自身も幼少時から感じていることではありますが、敢えて此処ではそのような啓蒙を促す意図はございません。もちろんだからといって思考停止する訳にもまいりませんけれども、今はただ風景として其処にあって、そしてそれにスルドい哀愁を感ぜずにはおられないのです。。 2008,5,20 |
◆レポート内容◆
神戸市灘区の珍名河川・盗人川 盗人川唯一の支流・福角川 盗人川最下流部・観音寺川 工場街の隙間を逝く黒い流れ・川田川 都市河川最終形態・旧天神川
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水の無い水路のパラドックス-境川 暗渠化され逝く-養老田川 塚口水路めぐり・昆陽川分流点 塚口水路めぐり・塚口城堀跡 塚口水路めぐり・塚口西側排水路 高瀬舟の面影は何処へ・東高瀬川・前篇 高瀬舟の面影は何処へ・東高瀬川・後篇 |
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◆都市河川リンク集◆ 6/13 リンクサイト名変更
●河の行方
京都のマイナー河川なら何処よりも詳しいTenkei様のサイト。暗渠化流路も瞬時に見分けるまさに河川の達人
綿密な調査と豊富な知識、そして体当たりガチンコレポには本当に頭が下がります
●ナダタマ
小河川の多い神戸市灘区を紹介するサイト。街の何気ないところにも−いえそういう場所にこそ実は趣があるものです..
私は地元民ではありませんが河川以外にも味わい深い街で、歩いているとナカナカ楽しいところだと思います
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Google Sitemaps用XML自動生成ツール
を利用しています。